ねえ、理解不能【完】
だけど、ゆうの好きなところを見つけようとる過程で必ず千草のことが脳裏に浮かんでしまうんだ。
千草ならどうするのかな、とか。
千草はこう言うだろうな、とか。
千草はおやすみなんて丁寧に言わないだろうし、髪はゆうよりもっと後ろの方を撫でるな、なんて。
比べてしまう、無意識に。
それから、罪悪感に包まれていく。
ゆうと付き合うことで千草の特別がどんどん消えていくはずだったのに、逆に千草の存在が大きくなってしまって。
モヤモヤした気持ちが募っていく。
ゆうは何にも悪くない。
ゆうと付き合うのが嫌なわけじゃない。
ドキドキするし、この人のことを好きになりたいってちゃんと思う。
たとえるなら、心の中は、ときめきとモヤモヤが混ざりあったマーブル模様だ。