ねえ、理解不能【完】
.......かもしれないじゃなくて、気づいたようだ。
「わ、青ちゃんだぁ、久しぶり!」
さっきから嫌でも入ってきていた可愛い声。しっかりと耳に届いたものはごまかせない。
青ちゃんって、私のことだ。
頑なにゆうのほうに顔を向けていたけれど、渋々声の元に視線をうつす。
なんで、わざわざ声をかけてくるの?わざとですか?そんなに私たち仲良かったですか?
.......ムカつくんだけど。
たしかに今は認める。私って性格が悪い。
大魔王のごとく心の中は真っ黒だったけれど、ゆうも千草もいるし顔に精一杯の笑顔をはりつけて声の元に近づく。
ゆうとは、手を繋いだままだ。
ぎゅっと今度は本当に力がこめられたと思う。少し痛いな、なんて頭の隅っこで思う。