ねえ、理解不能【完】
なんだか、小さな嵐みたいだった。
過ぎ去っても、まだ心はざわめいてる。
不安だったところに、スポットライトをあてられたから。
ーーー『付き合ってないんだ』
そうやって安心していた表情。
私は食べかけのハンバーグと一緒に、さっき言われた言葉を飲み込む。
だけど、千草の好きな人は私だもん。
そう言ってやりたかった。
でも、それに証拠も何もないことに気づいたの。
それに、そんなことを言ったら女の子たちが眉を寄せることは分かっていた。
だけど、千草が私に昨日くれた独占欲、私だってあるんだよ。
本当は、恋を自覚する前から、ずっと。
幼なじみだったときから、独占欲だけは、きっと見切り発車していたんだ。