ねえ、理解不能【完】
絨毯の上に座ってる。隣り合わせじゃなくて、向き合うように私の前にあぐらをかいた千草はやっぱり、むっとした表情を浮かべていた。
「そ、なんだ。・・・可愛い子だった?」
違う。これじゃ前と変わらない。
幼なじみ、の時と、同じだ。
言いたくないことが、意思に反して口からすべって、私はぎゅっと唇をかむ。
そうしたら、千草は、覚えてない、って平気で嘘をついて、つり目がちな目を不機嫌丸出しに細めた。
連絡先、渡されたって、千草から報告してしることがまずもって昔とは違うのに。
昔は“青には関係ない”って言ってたはずの千草が、自分から言ってきてくれてるのに。