ねえ、理解不能【完】
「・・・連絡したらいいのに」
本当に、なんで、こんなに私って素直じゃないのかな。
甘えてる、分かってる。
してほしくないのに、したらいいのに、って言って、しない、って返事しか待ってないくせに。
そうやって確かめるなんて。
自分が千草相手にそんなことをするような女の子になるなんて。
情けなくて弱くて、ちょっと今逃げ出したい。
でも、そうしたら絶対に追いかけてきて、ってわがままで千草に甘えた思考回路は無限ループで。
千草は、私の言葉に、少しだけ目を大きくさせて、それから、「は?」って、眉を寄せた。
それから、腰をうかせて、前に座っていたはずの千草がわたしのすぐ傍に座り直す。
怒ったくせに、近づくんだ。
遠くなるんじゃなくて、近づいてくるんだ。