ねえ、理解不能【完】





なんで邪魔するの?

空気読めないんだね、可愛いから何でも許されると思ってるんだったら大きな間違いなんだけど。




私、性格良くないから、そう思ってしまう。


だけど広野みゆちゃんに敵意をもっているなんて勘違いは広野みゆちゃんにも千草にもされたくないから睨むのはやめておく。





「聞いてたの?」




千草の声。広野みゆちゃんに向けたもの。


その声が、私に向けられるものの何倍も優しくて、思わず はあ?って言いそうになった。




「ご、ごめんね、 聞くつもりはなかったんだけど。あの、聞こえてきちゃって、」




広野みゆちゃんが、細くて高い声で、もじもじと話す。

広野みゆちゃんみたいな可愛い女の子は、恥ずかしそうにしているところも様になるんだね。

様になりすぎて、わざとしてるんじゃないかって思ってしまうほどだ。





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