ねえ、理解不能【完】






「言いすぎたよ、お前」



千草が私から離れて、その分広野みゆちゃんに近づいた。



距離が広がる。


千草が遠くなる。

すごく、遠くなったような気がした。





「そもそも不機嫌な千草のせいじゃん。でも、もういいよ、私一人で帰る」





くるり、と二人に背を向ける。









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