彼女は実は男で溺愛で

「ふっ……ん」

 ヤダ。悠里さんがいるのに、恥ずかしい。
 そう思うのに、声が漏れる。

 悠里さんに会えるのは嬉しい。
 里穂さんに体をメイクしてもらえるのも、変化を感じられて嬉しい。

 悠里さんとは、ボディメイクという口実がなければ会えない間柄の気がして言い出せずにいるけれど。
 実は待ってもらっているのは、正直恥ずかしかった。

 待たせるのも申し訳ないし、変な声を聞かせて恥ずかしいのに、言い出せないって、どれだけ私は悠里さんに会いたいんだろう。

「悠里ったら、ムッツリスケベなんじゃない?」

 私から一旦体を離した里穂さんが、私にしか聞こえない声でぼやいて、その内容にギョッとする。
 美しい悠里さんのそちらの事情は、想像しがたい。

 再び里穂さんに手を滑らされ、吐息が漏れる。

「もっと、悠里に聞かせちゃいなよ」

 耳元で囁かれ、「ひゃん」と変な声が出た。
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