彼女は実は男で溺愛で
恐縮しても連れられて、近くのコーヒーショップチェーン店に落ち着いた。
店内はそれほど混んでいない。
私はカフェラテ。
悠里さんはアメリカンを頼み、コーヒー片手に席を探す。
窓際のカウンター席に座り、悠里さんと肩を並べた。
「女同士で、どんな怪しい触れ合いをしているのかしらって、心配してたのよ」
「やっぱり聞こえてましたよね。恥ずかしいです」
聞こえてないといいなと、思っていたけれど。
ボディメイク室はシンと静かだし、なにより終わった後に、悠里さんが気まずそうな表情を浮かべているのが居た堪れなかった。
「いつもは控えめに、BGMもかけているらしいの」
「え」
里穂さんめ!
私のせいだとばかり思っていた惨事は、里穂さんのせいでもあったのだと知って、恨めしい気持ちになる。