彼女は実は男で溺愛で

「そうだ。連絡先」

 悠里さんは携帯を出して、私へ向ける。

「仕事でも必要でしょうし。差し支えなければ教えて」

「はいっ。もちろん」

 電話番号に、メールアドレスなんかも交換して、『染谷悠里』と登録する。

「仕事が終わったら、一緒に食事しない? 個室で落ち着ける場所を知っているから」

「個室……」

 美人の悠里さんに言われると、どうしてかドキドキする。

「そうよ。秘密の話をするには、持ってこいでしょ?」

 初日に見た、唇に人差し指を当てウィンクをするポーズに、顔を赤らめコクリと小さく頷いた。
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