Get over it.
自分の気持ちに気づき始めていた頃、いつものように朝陽とBarに
向かっていると、玲に初めて会った時と同じような場面に遭遇した。

殴られている女・・・玲を思い出し、駆け寄る俺。

助けた女は、小さくて可愛い女だった。

そいつも玲と同じように俺の事を知らないようだった。

Barに連れていき手当をする。

玲も心配そうに手当していた。玲が女に笑いかけている姿を見て、
女友達を作ってあげたいと思った。

玲が大事にしたいと思った女を邪険に扱いたくないと思ったから
家まで送る事にしただけだった。

本当に、それだけだったんだ・・・。


次の日、Barに行くと皆がニヤニヤしている、玲まで・・・。

Barに助けてもらったお礼にと、菓子をもって美乃里が来た。

しょうがなく今日も送って行く。

送る車の中で、美乃里に告白された。

玲は地味だが身長も165㎝と高く近寄りがたい雰囲気をもった女。

美乃里は、小さくていかにも護ってあげたくなる、そんな女。

可愛い顔で見上げる美乃里に、その気はなかったが了承してしまった。


心のどこかで玲に嫉妬してほしかったのかもしれない。


次の日、付き合う事を報告すると、皆喜んでくれた。玲まで・・・。


玲の前で、いちゃつく俺と美乃里。




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