雨の滴と恋の雫とエトセトラ
6
その後、私は考える事が一杯で、浮かない顔をしたまま電車に揺られて家に戻った。
毎日の動作で癖になっているからぼーっとしていても無事に戻ってきたが、家に帰ってきたときいつの間に辿り着いたのだろうと不思議なくらいだった。
あまりにも予期せぬ展開に、驚きつつも、所々当てはまることもあり、でもまだそれを鵜呑みにできないでいた。
瑛太が拓登を好きであったとしても、いつなぜそんな風になったのか、それまでは私に気があり、頬にキスまでしてはなんとか私の気を引こうとしていた。
あれはどういう意味だったのだろう。
その後、拓登が魅力的に映ってそっちに乗り換えたのなら、瑛太は一目ぼれで拓登が好きになったということだろうか。
それにしても、突っかかるような言い合いを最初の頃はしてたし、その後二人で出会ったとき一緒に喋って意気投合して、瑛太の気持ちが揺らいだ?
朝、一緒に学校に行っていたのを確かに私も見た事がある。
喫茶店で千佳とそのことについて話し合っていたが、千佳曰く、瑛太が拓登を好きだとしても、それでは齟齬が出てくると不思議そうにしていた。
その齟齬が、私を取り合いすることで、瑛太は私と拓登を離そうと工作して、私を自分に惹き付けようとしたと考えると、瑛太がタイミングよく現れすぎてあまりにも不自然に感じるらしい。
そういう事をするというのは、すでに瑛太は随分前から拓登を好きになっていないと、そういう工作は発生しないと千佳は指摘した。
だから、千佳がいいたかったのは、瑛太は拓登のことを以前から知っていたということだった。
千佳はこのことに気がついたから、それを私に報せようとしたけども、そこまでの話をするには同性愛の説明がいるから、あまりにも繊細な話題過ぎていえなかったということだった。
千佳の勘は鋭いので、私は黙って聞いていたが、その時点でびっくりする出来事の方がインパクト強すぎて物事を順序だてて考えられなかった。
それが頭の中でぐるぐるしながら、家に帰ってきたのだけども、一向に考えが纏まらずすっきりしなかった。
瑛太は拓登が好き。
そして瑛太は以前から拓登を知っていた。
だから、私が駅の前で拓登と話をしていた時、瑛太は不自然に私に話しかけてきた。
そこで過去のあのキス事件を持ち出し、成りすますことで、私との接触があったことを強調してきた。
瑛太は最初から私を出汁にして、拓登に近づこうとしていた。
そう考えれば、辻褄は合うんだけども、まだ何かを見落としているような気がする。
私が、キス事件の犯人は瑛太じゃないと見破った時、瑛太は白状したけども、その犯人の名前は最後まで言わなかった。
でも開き直って、私とその犯人を会わそうとした。
犯人は私に恋心を抱いていると仄めかしてもいた。
そこを利用して、私となんとかくっつけて、拓登から引き離そうとしたのだろうか。
それを断れば、逆切れして、腹いせに拓登とは不釣合いだと吐き出してしまった。
お陰で私は吹っ切れて、逆に拓登と対等に向き合えるようになったけど、瑛太にとったらあれは嫉妬も入って私に八つ当たったのだろうか。
その後、私は考える事が一杯で、浮かない顔をしたまま電車に揺られて家に戻った。
毎日の動作で癖になっているからぼーっとしていても無事に戻ってきたが、家に帰ってきたときいつの間に辿り着いたのだろうと不思議なくらいだった。
あまりにも予期せぬ展開に、驚きつつも、所々当てはまることもあり、でもまだそれを鵜呑みにできないでいた。
瑛太が拓登を好きであったとしても、いつなぜそんな風になったのか、それまでは私に気があり、頬にキスまでしてはなんとか私の気を引こうとしていた。
あれはどういう意味だったのだろう。
その後、拓登が魅力的に映ってそっちに乗り換えたのなら、瑛太は一目ぼれで拓登が好きになったということだろうか。
それにしても、突っかかるような言い合いを最初の頃はしてたし、その後二人で出会ったとき一緒に喋って意気投合して、瑛太の気持ちが揺らいだ?
朝、一緒に学校に行っていたのを確かに私も見た事がある。
喫茶店で千佳とそのことについて話し合っていたが、千佳曰く、瑛太が拓登を好きだとしても、それでは齟齬が出てくると不思議そうにしていた。
その齟齬が、私を取り合いすることで、瑛太は私と拓登を離そうと工作して、私を自分に惹き付けようとしたと考えると、瑛太がタイミングよく現れすぎてあまりにも不自然に感じるらしい。
そういう事をするというのは、すでに瑛太は随分前から拓登を好きになっていないと、そういう工作は発生しないと千佳は指摘した。
だから、千佳がいいたかったのは、瑛太は拓登のことを以前から知っていたということだった。
千佳はこのことに気がついたから、それを私に報せようとしたけども、そこまでの話をするには同性愛の説明がいるから、あまりにも繊細な話題過ぎていえなかったということだった。
千佳の勘は鋭いので、私は黙って聞いていたが、その時点でびっくりする出来事の方がインパクト強すぎて物事を順序だてて考えられなかった。
それが頭の中でぐるぐるしながら、家に帰ってきたのだけども、一向に考えが纏まらずすっきりしなかった。
瑛太は拓登が好き。
そして瑛太は以前から拓登を知っていた。
だから、私が駅の前で拓登と話をしていた時、瑛太は不自然に私に話しかけてきた。
そこで過去のあのキス事件を持ち出し、成りすますことで、私との接触があったことを強調してきた。
瑛太は最初から私を出汁にして、拓登に近づこうとしていた。
そう考えれば、辻褄は合うんだけども、まだ何かを見落としているような気がする。
私が、キス事件の犯人は瑛太じゃないと見破った時、瑛太は白状したけども、その犯人の名前は最後まで言わなかった。
でも開き直って、私とその犯人を会わそうとした。
犯人は私に恋心を抱いていると仄めかしてもいた。
そこを利用して、私となんとかくっつけて、拓登から引き離そうとしたのだろうか。
それを断れば、逆切れして、腹いせに拓登とは不釣合いだと吐き出してしまった。
お陰で私は吹っ切れて、逆に拓登と対等に向き合えるようになったけど、瑛太にとったらあれは嫉妬も入って私に八つ当たったのだろうか。