雨の滴と恋の雫とエトセトラ
 ヒロヤさんはヤハリ聞いていたのか、それが良心の呵責で苦笑いだったけど、しっかりと私に答えてくれた。

「今度は瑛ちゃんのことかい。僕も見ててすぐにわかったよ。でも、僕はまだ知らないって事にしといて。どうせ瑛ちゃんは僕の事は疾うに気がついているんだろうけど、お互い知らないフリで通しておくよ。僕と違って瑛ちゃんはまだ高校生だから、かなり葛藤があると思うんだ。もしかしたら本人はまだどこかで否定している段階なんじゃないかな」

 その道のことはその道に聞けじゃないが、ヒロヤさんは瑛太の事をとても心配している様子だった。

 その後はまた忙しく手元を動かしてその辺を掃除し出した。
 私は暫く、ぼーっとしてしまい、何を考えていいのか分からなくなってしまった。
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