雨の滴と恋の雫とエトセトラ
「何よ、それ、今更気がついたの?」

「いや、もっと前から気がついていたよ。小学一年生のときから。でもはっきりといわれたことなかったからさ、初めて強くそういう気持ちになったんだ。お陰で目が覚めたよ。やっぱり俺が一番悪いよな」

「えっ、なんでそうなるのよ。別に瑛太が拓登を好きだからって何も悪いことないから」

「そうかな。真由はこの先許してくれるとは思わないんだけど」

「それって、私達が三角関係になるってこと? しかも拓登を取り合った形で」

「おっ、そう出てくるところをみたら、まゆは拓登を嫌いになった訳じゃないんだ。拓登は終わったって思い込んでるぞ。あいつも頑固なところがあるから、少し歩み寄ってやらないと素直になれないみたいだぜ。こうなったら俺がお詫びに一肌脱ぐしかないな」

「ちょっと何をさっきから一人で話してるのよ。わかんないんだけど」

「明日の朝、そうだな十時くらいに、もう一度神社の境内に来てくれないか」

「えっ?」

「その時、何もかも話すよ」

「まだ、何かあるの?」

「ああ、あるんだよ。きっとそれで、真由と拓登は元に戻るよ。それじゃな」

 瑛太は言うだけ言って、私の返事も聞かずにさっさと切ってしまった。

 いつも強引で、無理やりで振り回してくれる。

 だけど、どんなに腹が立っても、こっちも好きな事が言える分、後腐れなく憎めないから悔しい。

 瑛太ははっきりと自分が拓登を好きだと認めた。

 隠そうともせず、否定もなかったところを見ると、瑛太も私には心を開いているのかもしれない。

 友達と認めてくれているのがなんとなく伝わってきた。

 しかし、明日は何をしようとするのだろうか。

 こうなったら、最後まで付き合ってやるという気持ちが、心を奮い起こさせて少し立ち直ってきた。

 その勢いでお風呂に入りにいった。

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