雨の滴と恋の雫とエトセトラ
「おっ、真由。やっと通じたか」
「えっ、瑛太? なんで?」
「茂から電話借りたんだよ。まだ茂と一緒にいるんだ」
「三人で何を話してるの?」
「拓登ならすでに帰ってるよ。かなり落ち込んでな。まさかこんなことになるとは思ってなかったから、本人も相当参ってる」
「で、一体なんの用?」
「おいおい、そんなにつっけんどんになるなよ。素直になれよ。そりゃ、俺たちはちょっとはしゃぎすぎたところがあったかもしれないけど、これでも俺は真由の記憶を刺激しようとしてたんだぜ。成りすましたのも、どこまで真由が思い出せるか、ちょっとした賭けだった」
「本当は私が思い出す事を望んでなかったくせに」
「おい、ちょっと待ってくれよ。そりゃ、時々意地の悪い事をしたとは思ってる。でもつい遊び心が出ちまってさ」
「遊び心? それは違う。ただの嫉妬でしょ。そういえば、瑛太は何度も嫉妬とか言ってた意味が、やっとわかった」
「おい、一体何のこといってんだ」
「『艶』」
「はっ? ツヤ?」
「ヒロヤさんのお店のこと。豊かな色は七色でもあり、七色は虹。そして虹はあることのシンボルマーク」
「……」
「ヒロヤさんがゲイなのはもう知ってるんだ」
「真由……」
「別に男が男を好きなことは否定しないよ。好きなんだから仕方ないじゃない。大切な親友だけど好きでもある。力になりたいけど邪魔もしたい。そこには葛藤する気持ちがあるんでしょ。瑛太こそ素直になれば?」
「おい、真由」
「別に何も心配しなくていいよ。私は誰にも言わないし、瑛太の事嫌いになったりしないから。却って、瑛太とは何でも話せるいい友達だと思ってるくらいだから」
私は、少なからず瑛太に八つ当たってるのかもしれない。
瑛太の秘密の部分を言うことで、少しでも有利に立とうと虚勢を張っているように感じてならない。
何もこんな時に瑛太の性癖の事をいう必要はないのに、どうしてもそれは止まらなかった。
でも、瑛太も感情的にならずに、私の話を静かに聞いていた。
「そっか、俺、やっぱり拓登の事が好きなのか。そうじゃないかなとは思いつつも、憧れだと思い込んでいた部分があった」
「えっ、瑛太? なんで?」
「茂から電話借りたんだよ。まだ茂と一緒にいるんだ」
「三人で何を話してるの?」
「拓登ならすでに帰ってるよ。かなり落ち込んでな。まさかこんなことになるとは思ってなかったから、本人も相当参ってる」
「で、一体なんの用?」
「おいおい、そんなにつっけんどんになるなよ。素直になれよ。そりゃ、俺たちはちょっとはしゃぎすぎたところがあったかもしれないけど、これでも俺は真由の記憶を刺激しようとしてたんだぜ。成りすましたのも、どこまで真由が思い出せるか、ちょっとした賭けだった」
「本当は私が思い出す事を望んでなかったくせに」
「おい、ちょっと待ってくれよ。そりゃ、時々意地の悪い事をしたとは思ってる。でもつい遊び心が出ちまってさ」
「遊び心? それは違う。ただの嫉妬でしょ。そういえば、瑛太は何度も嫉妬とか言ってた意味が、やっとわかった」
「おい、一体何のこといってんだ」
「『艶』」
「はっ? ツヤ?」
「ヒロヤさんのお店のこと。豊かな色は七色でもあり、七色は虹。そして虹はあることのシンボルマーク」
「……」
「ヒロヤさんがゲイなのはもう知ってるんだ」
「真由……」
「別に男が男を好きなことは否定しないよ。好きなんだから仕方ないじゃない。大切な親友だけど好きでもある。力になりたいけど邪魔もしたい。そこには葛藤する気持ちがあるんでしょ。瑛太こそ素直になれば?」
「おい、真由」
「別に何も心配しなくていいよ。私は誰にも言わないし、瑛太の事嫌いになったりしないから。却って、瑛太とは何でも話せるいい友達だと思ってるくらいだから」
私は、少なからず瑛太に八つ当たってるのかもしれない。
瑛太の秘密の部分を言うことで、少しでも有利に立とうと虚勢を張っているように感じてならない。
何もこんな時に瑛太の性癖の事をいう必要はないのに、どうしてもそれは止まらなかった。
でも、瑛太も感情的にならずに、私の話を静かに聞いていた。
「そっか、俺、やっぱり拓登の事が好きなのか。そうじゃないかなとは思いつつも、憧れだと思い込んでいた部分があった」