負け犬の傷に、キス
コンクリートむき出しの殺風景な部屋
……だったはずが、大量の不良で埋まってる。
鉄パイプが転がっていたり、鮮血が染まっていたり。
想像以上に殺伐としてるなあ……。
廊下に数人、室内には10人ほど不良が伸びてる。全員意識はなく、拘束されている。
下っ端たちは……傷や疲労はあれど誰も倒れてない。よかったあ。
俺も突っ立ってないで戦わないと!
「ひゃっ、はは! 殺ってやるよ!!」
「げっ」
横からイカれた男が襲いかかってきた。
条件反射で逃げる。
「ハハッ! 逃げんなよ~!」
追われたら逃げちゃうんだよおお!!
部屋の右端にある柱のそばで首に腕を回された。
捕まってしまった!
……だけどピンチはチャンス。
男の腕にロープを結びつけた。
「あぁん? なんだぁ?」
腕の力がゆるんだ隙に距離を取る。
素早く柱を一周し、男を柱に縛った。
「チッ! んだよこれ! おい!」
「ちょっとじっとしててくれよな」
ロープを固結びにして、っと。
ついでに両足も拘束しておこう。
最後にティッシュを丸めたやつを口に入れ……
「てめェ……!!」
……うぉっと!?
うしろから殺気が飛んできた。
あわてて身をかがめば、頭上に拳が通り過ぎる。
「っぐあ!」
「避けるンじゃねェよ」
その拳は柱に縛った男の顔にヒット。
カンカンカーン!
一発KO!!
って、アレが俺に当たってたらやばかったな!?
ギリギリセーフ……。