ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「店長が奥さんが亡くなったことを自分の罪だと言っていますけど。私もたくさん罪を背負いながら生きています。誰だって、生きている限り誰かに迷惑をかけるし、失敗もするし、うまくいかないこともあると思うんです。完璧な人なんていません。私なんて、超がつくほどの劣等生です。」
「そんなことない」
一息に話す椿の背中をさする海。その瞳の優しさに椿は泣きそうになった。でも泣いたらいけないと必死にこらえる。

「もう、苦しまないでください・・・店長。もう自分を責めないでください。」
「・・・」
「私は香菜さんを知らないし、店長の香菜さんへの気持ちの大きさを想うとこんなこと言う資格はないってわかってます。でも・・・こんなに苦しむ店長を見たら、きっと香菜さん悲しいですよ。心配ですよ。」
椿の顔が切なく、泣きそうにゆがむ。

海は椿の言葉を聞きながら凌駕に言われた言葉を思い出していた。

香菜を一番知っているのは自分だとわかっている。
だからこそ、香菜が今もし生きていたらなんというか。
自分を見ていたらなんというかは、海が一番わかっている。
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