ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
未来を少し・・・
「椿ちゃん!」
その声に椿が振り返ると、そこにはタキシード姿の凌駕。
「どう?今日のセッティング」
「ばっちりと思う。」
椿は凌駕に向かい微笑む。

その表情を見て凌駕は満面の笑みを見せた。

椿の笑顔を見られることが当たり前のことではないと凌駕は知っている。
だからこそ、椿の笑顔を見られることが今でもうれしくて仕方ない。

椿が徐々に笑顔を取り戻してから5年。
少しずつ、少しずつ、椿は表情を取り戻し、精神的に落ちつき今、ではEternalにも週の半分は出勤している。

「凌駕くん、これ」
椿が遠慮がちに凌駕に視線を送るとそこには大きな花かご。
「了解。まかせて。」
椿に変わり花かごを運ぶ凌駕。椿の右手は、リハビリをしても肘から先は動かないままだ。
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