きっと貴方は………好きになる
そうして迎えた受験の合格発表の日。

「あった!!
あったよ!!!」

飛び跳ねる私の横で

「俺も~」と

大して感動なく、受かることが当たり前のような響。

あれだけゲームしてて受かるんだから……

神様は、不公平だ。



後ろには…………

あんなに反対していたのに。

『良かったなぁ』

『よく頑張ったなぁ。
偉いぞ!』と

大号泣して喜んでくれる、お義父さんとお兄ちゃん。

頑張って良かった。

これで春から、お兄ちゃんは和花のものだね。

そう思っていた私の耳に………

『なんで祥太先生が泣いてるの?』

『娘?………じゃ年齢が近いから………
妹??』

『仲良くしたら、先生に近づける??』って声が聞こえた。

…………………………また??

モテる祥兄ちゃんに近づこうと

お姉さま達が、私を利用することは………

よくあった。

今までは

『どうせ和花より大切な人なんていないもん!』って

安心してたから、愛想よくしてたけど…………。

これからは…………私を利用して近づくなんてあり得ない!!

だって

私もお兄ちゃんに恋してるんだもん!

「…………お母さん、帰ろう!
お兄ちゃんはお仕事に戻って。
お義父さんも……仕事に行って。」

喜びもつかの間。

私は次のステップに向けて、策を練ったの。
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