きっと貴方は………好きになる
恋を自覚して………

ドキドキ、ワクワクしていた気持ちが。

………禁断の恋なんだって知ると。

急にいけない恋に思えて………。

お兄ちゃんにはもちろん。

誰にも知られちゃダメなんだって………思えてきたの。

夏生や響、マコちゃんに応援されて。

『好き』を大切にしたい時もあるけど。

やっぱり………後ろめたい。

特に祥兄ちゃんは

おばあちゃんとお母さんの事を傷つけたくないから………

私の気持ちは、受け入れられないだろうって思う。





昔、お兄ちゃんが話してくれた事。

……………………。

祥兄ちゃんのお母さんは、祥兄ちゃんを置いて出てったって。

お父さんも直ぐ亡くなって……。

一人ぼっちになったお兄ちゃんを

お母さんとおばあちゃんが引き取って育てたんだって。

だから………。

お母さんとおばあちゃんには、とっても恩があるし。

一生をかけて大切にしたいって………。

その時は幼くてよく分からなかったけど。

今なら私にも分かる。

だって………お義父さんは本当の父親じゃないけど。

私の事をこんなに大切にしてくれるから………。

その気持ちは、祥兄ちゃんにも同じ。

お兄ちゃんは……

時にはお父さんのように。

時には兄妹のように。

そして、時には……恋人のように接して大切に育ててくれた。

感謝してもしたりない程の愛情を注いでくれたの。

自分が欲しかった、父親の愛情と兄妹の楽しい時間を………。

ただそれを………勘違いして………私が好きになっただけ。

恩を仇で返すことになっちゃった。
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