お嬢様と呼ばないで
13 背負うもの
「昨日はごめん!ひどい態度で」
「いいえ?私は別に」
「いいや。俺が全部間違っていたよ……」
昨日、美友に言われた話が頭から離れずに今朝、髪を丸めたと話した。
「こんなことで許されるはずないけどさ。君へは謝りたかたったんだ」
「そうですか……でも」
「でも?」
美友の声に不安になった福岡に彼女はにっこり微笑んだ。
「お似合いですよ」
「そう?」
「うん!清潔感があるもの」
「そう?!」
「美友!何やってんだよ!」
「福岡、こら!もういいだろう!」
何があったのか知らない海棠と疾風は、とにかく授業なので解散させた。
そんな昼休み。
福岡は職員室の山下に呼ばれた。
「なんだ、その頭は?イメージチェンジか」
「ちょっと、反省しようと思って」
「ちょっとじゃない。だいぶ反省しろ!いいか、これだ」
山下はプリントを見せた。
「なんか知らんが岩鉄さんが寄越したんだ。俺もよくわかってないから一緒に読むぞ。ええと、ボランティア?」