三次元彼氏。
「調べたのですが、未知の領域なのでどれもこれもハードルが高くて…………。あの、とても申しわけないのですが……まずはレベル1から、お付き合いしていただけないでしょうか……」
「…ぷっ、あははっ」
思わず笑ってしまった。
三上さんの目には、一体僕はどんな風に映っているんだ。
「えっ、な、何で笑うんですか? 私何かおかしなこと言いましたか…?」
そう訊く彼女の頬は少し赤くなっている。
「いや、何でもないです」
……何だ、僕だけじゃなかった。
三上さんも一緒だったんだ。
そう思ったら、僕の頬は自然と緩んだ。
「…あの、1つ勘違いしてるみたいなので訂正します」
「……へ?」
「僕もレベル1です。これまでにお付き合いしたことは一度もありません。僕も三上さんと一緒です」
僕の言葉に、目の前の彼女の目はまん丸と開かれた。
「…え、嘘ですよね? エイプリルフールはもう過ぎましたよ………?」
「ホントです。正直僕もどうしていいか解ってません。…だから、ゆっくり、僕達のペースでいいじゃないですか」
安心したら、少し心に余裕が出てきた。
「……何だ、滝本くんも、私と同じだったんですね……少し安心しました」