三次元彼氏。

三上さんは相当安心したみたいで、今の今まで強く握り締めていたスマホをポケットに入れた。


「……じゃあ、まずは、お互いの呼び方、決めますか?」

「っはい! まずはレベル1からです」


その、レベルって何なんだろう、と思ったけど、楽しそうに笑う彼女を見ていたら何でもよくなった。





「………」

「………」


既に彼女の家の近くまで着いたので足を止めたが、お互い初心者で会話が全然進まない。


呼び方決めるのってこんなに緊張するものだっけ………



彼女になったら、どう呼ぶの…?

………や、やっぱり、名前だよね……………?



「……っ」


ほのか、と呼ぼうと思ったけど、僕と同じように緊張しているのか赤くなっている彼女の顔を見たら、声が出なかった。



「……あ、あの」

「あの、明日までの、宿題で、いいですか……?」



………え?


「レベル1すらすぐにクリアできないなんて………」

彼女は頭を抱えた。



……明日までの宿題になったら……明日の朝、きっと僕はどう呼んでいいか解らなくて、また今朝みたいに挙動不審になる自信がある。



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