……秘密があります
 しばらくして、帯刀が沈黙に耐え兼ねたように口を開いた。

「見たかったな、俺も」

「えっ?」

「くたくたのズルズルのねたねたの白猫を抱いたお前を」

 その白猫は腐っています……。

 そう思いながらも、帯刀が顔を上げてこちらを見たので、そのままではいられず、羽未は飛ぶように立ち上がる。

「あっ、あのっ、それ持ってる写真がありますよっ」

 羽未は慌てて普段、見ることのない古いアルバムを本棚から引っ張り出してきた。

 だが、その弾みで、ポロッと表紙のない連絡帳が落ちてくる。

 うっ。
 まだあったのか、これ、と固まっていると、横に来た帯刀がそれを見て、
「何故、表紙がない」
と言ってくる。
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