私立秀麗華美学園
「和人、休日活動届け、出しに行きましょ。C組の芳本先生に判子もらうんだって」
とは言っても、ゆうかがあんな下品なアピールをするグループの中にいるわけはないので、騒ぎ立てるでもなく、笠井に仕事を頼まれても平然としている。
「おう」
C組か。咲と雄吾のクラスだけあって、なんとなく体がこわばる。
ゆうかもそうらしく、小さく上品にため息をついた。
「あ、花嶺さん、悪いね。女性一人に仕事を頼むなんて失礼を。僕も一緒に……」
「結構よ。お忙しいみたいだし。和人についてきてもらうから」
ゆうかは小さく「早く」と言って俺の服をつかみ、教室から引きずり出した。
……なんだなんだ、今の。
笠井にとってもまさかの反応だったらしく、ぎょっと目を見開いている。
驚く俺や笠井に構わず、ゆうかは痛いほどというかすごく痛いと感じる強さで俺の腕をつかみ、もはや握り締め、憤然と廊下を突き進んでいる。
「ゆ、ゆうか」
「軽い男って大っ嫌い!」
ゆうかは、たぶんわざと笠井にまで聞こえるように大声を張り上げてそう言った。
……これまたまさかの、やきもちですか。
「どうせ何妬いてんだこいつとか思ってるでしょ!? えーえそうよ妬いてるわよ。悪い!? 笠井が好きだって言ってたの、言い逃れみたいなものだったって思ってるかもしれないけど、少しはほんとの部分もあったんだからね!」
ゆうかはすごい剣幕でしかし極力ボリュームを抑えた声でそれだけ言うと、またC組への道を突き進んで行った。
あの、自分のこと好きなやつに向かって、あんまりそういうこと言わない方がいいと思います。
特に俺とか、傷つきやすいので。
とは言っても、ゆうかがあんな下品なアピールをするグループの中にいるわけはないので、騒ぎ立てるでもなく、笠井に仕事を頼まれても平然としている。
「おう」
C組か。咲と雄吾のクラスだけあって、なんとなく体がこわばる。
ゆうかもそうらしく、小さく上品にため息をついた。
「あ、花嶺さん、悪いね。女性一人に仕事を頼むなんて失礼を。僕も一緒に……」
「結構よ。お忙しいみたいだし。和人についてきてもらうから」
ゆうかは小さく「早く」と言って俺の服をつかみ、教室から引きずり出した。
……なんだなんだ、今の。
笠井にとってもまさかの反応だったらしく、ぎょっと目を見開いている。
驚く俺や笠井に構わず、ゆうかは痛いほどというかすごく痛いと感じる強さで俺の腕をつかみ、もはや握り締め、憤然と廊下を突き進んでいる。
「ゆ、ゆうか」
「軽い男って大っ嫌い!」
ゆうかは、たぶんわざと笠井にまで聞こえるように大声を張り上げてそう言った。
……これまたまさかの、やきもちですか。
「どうせ何妬いてんだこいつとか思ってるでしょ!? えーえそうよ妬いてるわよ。悪い!? 笠井が好きだって言ってたの、言い逃れみたいなものだったって思ってるかもしれないけど、少しはほんとの部分もあったんだからね!」
ゆうかはすごい剣幕でしかし極力ボリュームを抑えた声でそれだけ言うと、またC組への道を突き進んで行った。
あの、自分のこと好きなやつに向かって、あんまりそういうこと言わない方がいいと思います。
特に俺とか、傷つきやすいので。