私立秀麗華美学園
ゆうかからも一応毎年もらってはいたけど、それはりえさんが選んで送ってくるものをそのまま俺に渡していただけで、その事実をゆうかは隠そうともしていなかった。
今年はそれどころじゃなくて忘れてたけど、少しぐらい期待してもいいだろうか……
「……いややっぱり俺は期待するとろくなことないんだからやめとこうもらえてるだけ良いんだって思っとこう」
「何をぶつぶつ言っている。立て」
ぴしりと姿勢を正してマネキン人形になる。
俺の持っている服は母さんがことあるごとに送ってくるやつとか、雄吾が着られなくなって譲り受けたやつとかがほとんどだ。
自分がセンスないとは思わないけど、俺より俺のことをわかってる人が周りにいすぎるのだ。
雄吾はシャツにジャケットに、靴下まで細かく合わせてくる。自分が着る物を選ぶ時には大抵直感で一瞬にして決めているくせして、一体、なんなんだこの真剣さは。
黙ってじーっと眺めていると、ふと目が合って、疑問は伝わったようだった。
「前期の学園祭の時には、いろいろと心配かけただろう」
迎えた咲との破局の危機に。無力な俺が力になることはなかなかできなかったけれど。
「そのおかげもあって俺たちはこうして落ち着いている。
同じように俺としても、できることなら和人とゆうかのことは、セットで見ていたいと思ってるんだ。願わくば、一生な。
そのためにしてやれることはしておきたい」
「普段から十分すぎるほどお世話になってるけど」
「それはお前のためにだろ。2人のためにだ」
最終的に雄吾は、濃紺のジャケットを中心に明日の俺の服装を整えてくれた。満足気に俺を解放する。
ありがとうございました、とお礼を言って一式をハンガーにかけた。渾身の一揃いは壁にぶらさがって2月14日を待つ。
明日は、ゆうかとデートだ。
今年はそれどころじゃなくて忘れてたけど、少しぐらい期待してもいいだろうか……
「……いややっぱり俺は期待するとろくなことないんだからやめとこうもらえてるだけ良いんだって思っとこう」
「何をぶつぶつ言っている。立て」
ぴしりと姿勢を正してマネキン人形になる。
俺の持っている服は母さんがことあるごとに送ってくるやつとか、雄吾が着られなくなって譲り受けたやつとかがほとんどだ。
自分がセンスないとは思わないけど、俺より俺のことをわかってる人が周りにいすぎるのだ。
雄吾はシャツにジャケットに、靴下まで細かく合わせてくる。自分が着る物を選ぶ時には大抵直感で一瞬にして決めているくせして、一体、なんなんだこの真剣さは。
黙ってじーっと眺めていると、ふと目が合って、疑問は伝わったようだった。
「前期の学園祭の時には、いろいろと心配かけただろう」
迎えた咲との破局の危機に。無力な俺が力になることはなかなかできなかったけれど。
「そのおかげもあって俺たちはこうして落ち着いている。
同じように俺としても、できることなら和人とゆうかのことは、セットで見ていたいと思ってるんだ。願わくば、一生な。
そのためにしてやれることはしておきたい」
「普段から十分すぎるほどお世話になってるけど」
「それはお前のためにだろ。2人のためにだ」
最終的に雄吾は、濃紺のジャケットを中心に明日の俺の服装を整えてくれた。満足気に俺を解放する。
ありがとうございました、とお礼を言って一式をハンガーにかけた。渾身の一揃いは壁にぶらさがって2月14日を待つ。
明日は、ゆうかとデートだ。