俺のボディガードは陰陽師。


ゴリラ先輩は、うめき声をあげて腹を抱える。

しかし、腹を庇って頭の位置が低くなった。

そこへ、もう一度右足を高く振り上げる。

綺麗な弧を描いて、右足の踵がゴリラ先輩の頭頂部に、垂直にキレイに炸裂する。

バコーン!と、再び鈍い音がした。



踵落とし…!



その一撃で、ゴリラ先輩は地に倒れた。

威勢の良い発言も、もう出てこない。



鈴代なずなに、やっつけられてしまった!



「最初の顔面パンチがないだけで、後は俺と同じ…」と、椎名先輩が横で呟いていた。



椎名先輩…。

あなたも、こうしてやられたんですか?

恐らく、兄貴も…。



ゴリラ先輩が地に倒れ、動かないという光景を見て、唖然とする。



本っ当に、男をボッコボコにできるんだ。

何だ?あの間髪入れない尋常じゃないスピードは。

陰陽師だからか?それともボディガードだから?

わからん…。



だが、その容赦ない鈴代なずなは、倒れて動かないゴリラ先輩に吠える吠える。



「…今度また、こんな調子に乗ったことしたら、また頭かち割るよ!覚えとけ!」



そうして、鈴代なずなは風のように颯爽と、さっさと去っていった。

地に倒れたゴリラ先輩や、椎名先輩、俺をも置いて…。



何なんだ。







< 185 / 504 >

この作品をシェア

pagetop