戦国に散った華

「しばらく二人きりで話をさせて欲しい」



私は乳母とその他の家来達に告げた。


「お上様...?」




「しばし我が子と久しぶりに、親子水入らずで話をしたいのじゃ。

頼む。」


乳母は静かに話を聞いてくれた。

他の兵たちも気を利かせてくれたのか、離れた場所で待機してくれた。








小さな小屋の一区画は、息子と二人だけになった。
















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