花印†blood
蝶が十六匹
………刹那…様…
「…?今……?」
「刹那。聞いているのか?」
「あっはい。あの、父上。今、俺の名前を呼びましたか?」
凄く嫌な予感がする。
先程、聞こえてきたのは…くりすのものではないかと思う反面、違ってほしいと願う。
「何を言っているのだ?………あっ刹那!!待ちなさい!!」
…俺が少し居ないだけで、恐れていたことが起きたというのか。