花印†blood
『私はあなたに死んでほしくないの。意地張っているけど、本当は優しい人』
「……もうっ馬鹿みたい、あんた……刹那様も。そうよ、刹那様の傍にいるあんたを少し怯えさせようと思ってた。だけど、それ以上に長年信じられなかった刻印がピンクに染まる瞬間を見たかったのよ!!一石二鳥だって思ったの!!」
息つぎ無しに言い切ったマリカさんは息が切れてハァハァ言ってる。
「何よ、笑いたければ笑えばいいわ。こんなことに必死になって馬鹿みたいって」
『……ふふふ』
「……笑わないでくださる?」