花印†blood
「お前の…首筋の印に牙をたて血を吸うと共に、お前…くりすの血がその花印を色付かせる…それが牙をたてた者との契約だ」
『そんな…の…私は誰とも契約なんてしない!!』
そんなヴァンパィアの食糧のために生きる人生なんて嫌!!
「お前は俺と契約するんだ……くりす…お前は華人の中でも最上級の血を持っている。薔薇の印など華人の中ではもう伝説に等しい」
『そんなこと知らない…それより、この薔薇は?どうしてこんな所に一輪だけあるの?』
朝見たときこんな薔薇はなかった、はずだ。
明らかにおかしい。
この人の仕業なのだろうか…
この公園に不釣り合いな
美しく可憐な薔薇の花。