花印†blood



「お前の…首筋の印に牙をたて血を吸うと共に、お前…くりすの血がその花印を色付かせる…それが牙をたてた者との契約だ」



『そんな…の…私は誰とも契約なんてしない!!』



そんなヴァンパィアの食糧のために生きる人生なんて嫌!!



「お前は俺と契約するんだ……くりす…お前は華人の中でも最上級の血を持っている。薔薇の印など華人の中ではもう伝説に等しい」



『そんなこと知らない…それより、この薔薇は?どうしてこんな所に一輪だけあるの?』



朝見たときこんな薔薇はなかった、はずだ。


明らかにおかしい。


この人の仕業なのだろうか…




この公園に不釣り合いな

美しく可憐な薔薇の花。



< 22 / 277 >

この作品をシェア

pagetop