花印†blood



「君は鈍いね…こんなに僕は君を求めているのにね」



すると、ライズ様は私の耳元に唇を寄せ…囁いた。


――ヴァンパイアはね、愛する人の血を貰わないと餓えが満たせないんだよ…



ライズ様との距離の近さ、言われた言葉にありえないくらいドキドキした。



「ずっと…君の血に餓えているんだ」



そう微笑んだ彼は妖艶過ぎて眩しかった…



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