花印†blood
『どうして…お母さんは華人のことを知っているの?』
「…私のひぃ御祖母様が華人だったらしいの。一度華人が誕生した家系は代々伝えられていくのよ…華人のことを」
私の他に華人がそんなに近くにいたなんて…
もうこの世には存在していないかもしれないけれど。
「くりす…華人はそれぞれ花の種類によって使える能力が異なるの。貴方は自分の能力を見つけだして、向きあうのよ?」
『うん、分かってる』
私は華人。
もう認めなければ…
現実から逃げたところで私が華人でなくなる訳じゃない。