花印†blood



『やっ………』


やっと出たか細い声。


あまりにも小さな声は風に掻き消されて…



不意に首筋に生暖かい感触がした。



ゾクリッと鳥肌が立つ。
気持ち悪い…


男の息遣いも荒くなって、もう駄目だ…という絶望感が私を包んだ。



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