。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



そう言えばユズのヤツ妙にめかしこんでて、出かけてくるって言ってたけど


な、何でこんなところに!?


てか東京って広いのに何でバッティングするんだよ!!命中率すごいな!


って…!ゆっくり思ってる場合じゃない!


あたしは手近にあったメニュー表でバッ!と顔を隠し、あたしの突然の奇行に叔父貴が不思議そうにしていたが、あたしは叔父貴をひっつかみ


二人でメニュー表の影に隠れた。


「どうしたって言うんだ、朔羅」と隠された叔父貴がこそっと聞いてきて


「ユズが居るんだよ!」


「ユズぅ?じゃぁ隠れる必要はないじゃねぇか」と叔父貴は怪訝そう。


「いや……そうだけどね……なんとなく…条件反射的な?」


別にイケナイことをしてるワケじゃないのに、何故か後ろめたいのは戒と喧嘩している間に他の男と食事してるってことだよな…~


あいつ、あたしが戒と付き合ってること知ってるから(龍崎家で唯一)


あたしはメニュー表からこそっと顔を出し、ユズたちが座った席を盗み見。


ユズの向かい側に座った女のひとは、結構きれいな人だった。年齢はユズと同じぐらいだろうか。清楚な感じ。


「……ごめんね、急に呼び出しちゃったりして」と


店の喧騒の中、弱々しい声が聞こえてきて


「別にいいって。気にするなよ」とユズは苦笑。


気に……


なるよ!あたしゃ!


「誰だあれ?」と叔父貴もちょっと顔を出し女の人を眺める。


「たぶん、ユズの昔のスケだよ」


「へぇ、あいつ趣味いいじゃん」


そうだよな~、今は熱烈リコに片思い中だし趣味はいい…と思う。


何てたって、リコは超絶可愛いからな!!


「んで?今日は同伴?ノルマ達成できてないのかよ。


俺にまで頼ってくるぐらいだから」


とユズは苦笑。


同伴…ノルマ達成…


そうには見えなかったけど夜のお仕事か?


だとしたら、ユズの前の同業者の繋がりか。




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