世界No.1の総長と一輪の花 両想いバレンタイン(詩優side)
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「着替えたらここ集合な」
「うん!」
たたたっ
と走っていく花莉の後ろ姿を見送った。
俺も着替えに行くか。
向かうのは自分の教室。
現在はまだどこの学年も授業中。足音を立てないように静かに歩いたが、隣のクラスの2組、そのまた隣のクラスの3組も移動教室なのか誰もいなかった。
どうりで静かすぎるわけか。
気を遣う必要も無いから普通にガラッと教室の扉を開ける。
教室内には誰もいない。
まぁ、それが当たり前なのか。
自分の席───廊下側の一番後ろの席へと向かうと、なんと机の上には……たくさんラッピングされたチョコ、それから手紙。
…山ができてる。
俺の制服は、綺麗に畳まれて椅子の上に置かれていた。
適当に脱ぎ捨てて机の上に置いてったんだけど……
ため息をひとつついてから、机の上に置かれたものを全部とって、それを廊下のロッカーの上に置いた。