続・闇色のシンデレラ
「わっはは!こりゃ騙された!」
応接間に通して事情を説明すると、紫音は豪快に笑った。
「笑わないでよお兄ちゃん……」
「いやァ悪い悪い。確かにこれだけ綺麗な顔してりゃ女と見間違うよな。
いくら本家の連中に聞いても見つからねえわけだ!」
一方の琴音は申し訳なさそうに凛太郎と目を合わせる。
「凛太郎くん、ごめんなさい。女の子と見間違えちゃうなんて。
今日はあなたにお礼がしたくて来たんです」
「ああ、気にしないでください。確かにチビだしこんな顔なのでよく間違えられます。
それで、お礼って……?」
「あの時、私が泣いている時助けてくれたから。あなたにとっては何気ない言葉でも、私にとっては嬉しかったんです。
あの時声をかけてくれてありがとうございました」
「そんな、顔を上げてください。あなたは荒瀬組顧問のご令嬢です、こんな下っ端に頭を下げちゃいけません」
慌てる凛太郎は、彼女に頭を上げるように促す。
ところが、一瞬紫音と目が合うと顔色を変えた。
応接間に通して事情を説明すると、紫音は豪快に笑った。
「笑わないでよお兄ちゃん……」
「いやァ悪い悪い。確かにこれだけ綺麗な顔してりゃ女と見間違うよな。
いくら本家の連中に聞いても見つからねえわけだ!」
一方の琴音は申し訳なさそうに凛太郎と目を合わせる。
「凛太郎くん、ごめんなさい。女の子と見間違えちゃうなんて。
今日はあなたにお礼がしたくて来たんです」
「ああ、気にしないでください。確かにチビだしこんな顔なのでよく間違えられます。
それで、お礼って……?」
「あの時、私が泣いている時助けてくれたから。あなたにとっては何気ない言葉でも、私にとっては嬉しかったんです。
あの時声をかけてくれてありがとうございました」
「そんな、顔を上げてください。あなたは荒瀬組顧問のご令嬢です、こんな下っ端に頭を下げちゃいけません」
慌てる凛太郎は、彼女に頭を上げるように促す。
ところが、一瞬紫音と目が合うと顔色を変えた。