春学恋愛部
ヘアスタイルも整えて三人が揃った。

「華ちゃん、オレンジ似合う!」
「そのリボンも可愛い」
柚果と鈴花が口々に褒める。
確かに元気があふれるようなオレンジ色のドレスにツインテールにリボンは童顔の彼女によく似合った。

「拓馬くんいっつも私が年上なこと気にするんだもん。でも、ちょっと子どもっぽかったかな。
それより鈴花ちゃん、まるでモデルみたいだよ。
そんなドレス着こなせる人、なかなかいないよ」

華の言葉通り、鈴花が着ている紫の膝までのタイトなドレスはスタイルが良くなければ似合わないことは誰の目にも明らかだ。

「正樹くんのバイトに付き合って筋トレばっかなんだもん。これぐらいはね」
得意げな顔で鈴花が鏡の前で一周回ると茶髪の巻髪が揺れる。チューブトップの胸元がセクシーで、柚果は正樹がゆでタコみたいになる様子を想像して笑う。

「それにしても柚果、確かに似合うけど……」と鈴花。
「そうだよね、似合うんだけど……」と華。

「「地味じゃない?」」二人の声が重なった。
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