クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい
「もっとおかしくしてやりたいと思うのが男だろ。わかってるか?」

「し、知らないです……そんなの……」

「雪乃さんは? 俺におかしくされたい?」

「聞かないでください……」

「言ってくれないならやめる」

「……っ」

「どうしてほしい?」

 わざと耳元で囁くあたり、本当にひどい人だった。その背中に腕を回すしかできなくなってしまう。

「おか、しく……されたい、です……」

「本当にえっちなのは雪乃さんの方だったな」

「言わせたのは夏久さんなのに……」

「思ってた以上に興奮するから、もっと恥ずかしいことを言ってもらおうかな」

「だ、だめですからね。もう言いませんから……!」

「だったら、言わせてやるだけだよ」

「ふあ……っ」

< 235 / 237 >

この作品をシェア

pagetop