クールな社長は懐妊妻への過保護な愛を貫きたい
夏久さんはしばらく肩を震わせて笑うと、またテーブルに頬杖をついた。
私をじっと見つめて、今までに見たどれとも違う表情を浮かべる。
「君はかわいいな」
たった一言。その後に緩んだ口元と、目元の優しさと。
きゅう、と苦しくなるくらい胸が締め付けられて、ひどく泣きたい気持ちになる。
(私、この人が好きなのかもしれない)
恋とは無縁だったから、褒められただけで有頂天になってしまったのだろうか。それとも、最初に感じたよりずっと夏久さんが素敵な人だと知ってしまったからだろうか。
理由はわからない。
でも私は、たしかにこの瞬間、もっと側にいたいと願ってしまった。
気付いた気持ちを消化するのに時間がかかって、せっかく褒めてくれたのにお礼も言えずにうつむいてしまう。
そうしていると、夏久さんも自身の腕時計を確認した。
「終電にはまだ早いだろうが、いい時間なのは間違いないな。悪い、今夜はひとりで自由な時間を過ごしたかったんだろ。なのにずいぶん邪魔した」
夏久さんが立ち上がる。
私をじっと見つめて、今までに見たどれとも違う表情を浮かべる。
「君はかわいいな」
たった一言。その後に緩んだ口元と、目元の優しさと。
きゅう、と苦しくなるくらい胸が締め付けられて、ひどく泣きたい気持ちになる。
(私、この人が好きなのかもしれない)
恋とは無縁だったから、褒められただけで有頂天になってしまったのだろうか。それとも、最初に感じたよりずっと夏久さんが素敵な人だと知ってしまったからだろうか。
理由はわからない。
でも私は、たしかにこの瞬間、もっと側にいたいと願ってしまった。
気付いた気持ちを消化するのに時間がかかって、せっかく褒めてくれたのにお礼も言えずにうつむいてしまう。
そうしていると、夏久さんも自身の腕時計を確認した。
「終電にはまだ早いだろうが、いい時間なのは間違いないな。悪い、今夜はひとりで自由な時間を過ごしたかったんだろ。なのにずいぶん邪魔した」
夏久さんが立ち上がる。