あの日の約束を
「涼から聞いていたんだ…
愛梨との約束…本当に涼は必死だった
留学から帰ってきた日涼は俺の所へ来た
明日愛梨に会いに行くって…
俺は止めようと思い…もしかして覚えていないかもしれないぞって言ったけど…
それでもいいって
どうしてもこの約束を叶えてやりたいんだってな
俺は負けた気がした…仕方ないと思った
こいつには勝てないと…
それで明日車を貸して欲しいって言われて
俺達はいつ命を狙われるかわからないから
必ず運転手をつける
しかし涼はどうしても一人で行きたいからって
俺は素直に承諾した
翌日あいつは俺の車でお前の所に向かった
しかしブレーキの故障で行く途中事故に遭った
本当なら俺があの車に乗っていたのに…」


「どう言う事⁇」


「いつもあの車で愛梨を見に行っていたんだ…
俺が貸さなかったら…俺があの車に乗っていたら
あいつは事故に遭わずに済んだのに…
すまない…愛梨…」


剛が震えて泣いている…


剛は悪くない…悪くない…でも…


私はお兄ちゃんの側に行った


「お兄ちゃん…お兄ちゃん…」


お兄ちゃんを起こしてみたけど…起きない


自分がどうしたらいいのかわからない
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