春夏秋冬
青い空には白い雲が浮かんでる。

世界中が、キラキラとした光で包まれているみたいに見えた。

犬の散歩をしている人とすれ違ったり、自転車に追い越されたり、どこかの家の生け垣のすみっこに小さな花を見つけたりしながら歩いた。

これから三年間、あたしはこの道を歩くんだろう。

未来のあたしはどんな気分でこの道を歩くのかな?


真新しい制服にはなかなか馴染めなくてなんだか落ち着かなかったけれど、学校が近付くにつれて増えてくる同じ制服を着た人たちの姿に少し安心した。

正門の看板に写真を撮る人が集まっている。

その人だかりを横目に正門を入ると、

「う、わぁ」

思わず声を上げてしまうぐらい、盛大に花の咲き誇った桜並木があった。
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