守るべきは・・・誰

三樹さんとあった翌日
心春より連絡があって
病院に向かった

やはり、結月と別れるのは
嫌だと思い心春に話をした。

心春は、黙って聞いて
「ごめんね。無理な事
頼んじゃって。
私は、ずっと一人だったから
大丈夫だよ。
甘えてしまってごめんなさい。」
と、いってくれたから
「見舞いには、来させてもらうから」
と、言うと
頷きながら微笑んでくれた。

俺は、これで良かったんだと
思いながら帰宅した。

だが・・・・その数時間後に
病院から連絡があって
心春が急変したと
俺は、慌てて病院へと
戻った。

心春が落ち着くと
ホッとした俺は・・・・

これが、三樹さんの言っていた
事だとわかり
俺は離婚届に記入した。

保証人欄には
銀行の仲間に書いてもらった。
仲間は、俺と結月の結婚式にも
出席してくれた奴で
日頃からも仲の良い
俺と結月を知っているから
びっくりして、内容を聞かれた。

結月にあこがれていた奴で
理由を言わないと書かないと
言われてしまい。
簡単に話しをした・・・・・。

奴から‥‥‥‥‥

バカ?だの、慈善事業か?だの
後悔しても知らないからな?だの
と、言われ
「その人が亡くなったら
お前どうするの?
墓まで面倒見るのか?
そんな簡単な気持ちで
結月ちゃんと結婚したのかよ
たった五年で別れちまうなんて。」
と、言いながら
「でも、これは書く。
書かないと
結月ちゃんが苦しいだろうから。
書くけど、お前とは、金輪際
友人でも何でもないからな!!!」
と、怒鳴られた。

その離婚届を三樹さんに渡し
三樹さんから離婚の条件を
提示された。

慰謝料は銀行で借りて支払い。
夫婦の共通財産は
半分にして支払った。

これは、三樹さんが
計算してくれた。

二人で買ったマンションだが
結月が支払った分は、
全額ではないが
渡して欲しいと伝えて
三樹さんに渡した。

3LDKの部屋は、
ガラン・・・となってしまった。

リビング・ダイニング
俺達の寝室
結月の仕事部屋
今から生まれてくる子の部屋
クローゼット・・

リビング・ダイニングは、
二人であちこち見て回って
気に入った
ソファーやテーブルを
買いそろえた。

寝室のベッドも
赤ちゃんができたら
と、クィーンサイズにしたが
二人で引っ付いて眠るから
こんな大きいのいる?
と、二人で笑いあった。

食器も、気に入ったものを揃えた。

結月は、インテリアプランナーでもあり
センスがよくて
落ち着きのある、
住み心地の良い空間ができていた。

そんな結月を‥‥‥‥‥
そんな家庭を‥‥‥‥‥
俺は、一体
何をやっているんだ・・・・
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