エリートパイロットの独占欲は新妻限定
「智也さん、この部屋すごーい!」
こんなに素敵な部屋を予約してもらい、どう感謝したらいいのかわからない。
「気に入った?」
「もちろんです!」
この部屋を気に入らないわけがない。卒業旅行で行ったグアム島ではスタンダードタイプの部屋だったし、日本国内でだってここまでのグレードの部屋に泊まった経験はない。
「由宇が喜んでくれて俺もうれしいよ」
智也は手を伸ばして由宇の頬を撫でた。
「さてと、着替えて夕食を食べに行こうか。ホテル内にプールサイドレストランがあるらしい」
「はい!」
ノリノリで返事をしてスーツケースを開けて服を物色していると、智也が一着のワンピースを差し出してきた。
どうしたのかと思い、由宇が小首を傾げる。
「由宇に似合うかと思って、ミラノへのフライトのときに買っておいたんだ」