エリートパイロットの独占欲は新妻限定


トンと智也の胸に体がぶつかり、瞬間バスルームと同じ甘い香りが立つ。速まり始めた心音がうるさく感じるほどの緊張を強いられた。


「今夜は、由宇と特別な夜にしたいと思ってる」
「……特別な夜って?」


さっきもそう言っていたが、具体的になにをどう特別にするのか。


「俺たち、入籍したよね?」
「……うん」


それは間違いない。


「でも、いわゆる初夜はまだだ」


直接的なワードにドックンと心臓が飛び跳ねた。おかげで瞳までゆらゆらと揺れる。


「だから今夜をふたりの初めての夜にしたい」
「えっ?」


智也の胸のあたりから見上げる。


「えっ?ってなに?」
「……私をそういう目で見られるんです、じゃなくて見られるの?」
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