エリートパイロットの独占欲は新妻限定
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そうして迎えた智也の誕生日。由宇はとっておきのワンピースに上着を羽織り、ひとりタクシーに乗り込んだ。
向かうのは、前回結婚のお祝いをしてもらったレストラン。智也は台湾の往復フライトを終えた仕事帰りのまま、現地で落ち合おうとなった。
さんざん迷った挙句、彼へのプレゼントはおそろいのパジャマを準備している。腕時計も考えたが、就活中の由宇には手が出せなかった。
この格好を見たら、智也さん、なんて思うかな。綺麗だ、似合ってるって言ってくれるかな。
ワクワクしながらタクシーに揺られた。
途中智也から届いたメッセージによると、約束の時間よりも少し遅れそうだとのこと。少しだけ心細い気持ちで〝本日貸し切り〟と書かれたレストランのドアを開け、由宇は中に足を踏み入れた。
賑やかな声が聞こえてくるなか進んでいくと、由宇に気づいた香澄がすかさず立ち上がる。今夜の香澄はイブニングドレスといってもいいような格好をしていた。ロング丈だが、きわどいところまでスリットが入り、歩くたびに太ももが見え隠れする。
匂い立つような色香に由宇までドキッとさせられた。