エリートパイロットの独占欲は新妻限定
それはあるかもしれない。由宇からしてみても、十歳年上はかなりの大人だ。どうしてもギャップを感じてしまう。
「そっかー。私、妹扱いなのかー」
だとしたら、ずっとこんな状態なのではないか。いつまでも経ってもキスどまり。
「そんなのやだー!」
心の叫びがつい口から飛び出し、驚いた佐奈が目をまん丸にする。
「由宇、彼を大好きなんじゃん」
「……っ」
瞬時に酸素を吸い込み喉の奥がひゅっと音を立てる。
佐奈はおもしろそうにニタニタと笑っていた。
「す、好きだよ? 旦那様だもん」
「そうだよねー。あんなに素敵な旦那様だもんねー。好きじゃないって言ってたのは私の記憶違いだよねー」
「もうっ佐奈の意地悪!」
顔を真っ赤にして反発するが、佐奈にまで「かわいいねぇ」と子ども扱いされるだけだった。