【完】君に惚れた僕の負け。
そんな今日は、去年を除いて毎年恋々と行っていた花火大会の日。


浴衣を着るんだってことで、俺も久々に実家へ行って浴衣をとってきた。


「ついに今日は花火だねぇー」



壁にかけられた浴衣を、目を細めながら眺めている恋々。


「いいから、早く手伝え」


朝食が終わったら、洗濯干しだろうが。



最近は暑すぎて時短のために二人がかりでやってる。



もちろん、恋々の下着は自分の部屋で干してもらう。



あんな体に悪そうなものをベランダに干されたらたまんないから。



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