チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~

「先輩!!お忙しい所、申し訳ないんですけど、ちょっとだけ明花預かっててもらえませんか?」


は?


一瞬、美琴ちゃんの言っている意味がわからなくて目を見開く俺。
  

そんな俺をよそに、続いてるなちゃんが


「実はですね、私たちこれからちょっとペットショップに行こうとしてたんですけど、明花が動物の毛アレルギーでお店に入れなくて。前、店の前で待っててもらったときに変な人に絡まれちゃって…私たち心配で」


と、補足の説明をする。 


「「30分で戻ってくるんでお願いしますね!」」


最後、2人声を揃えてニッコリ微笑んだ。


そして、明花ちゃんに何か耳打ちし、足早にその場を後にする。


残されたのは、状況が飲み込めていない俺と、顔を真っ赤にして固まっている明花ちゃん。


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