恐怖症、克服しますっ!
係とか、なんでもいいや。
目立たないのだったら、なんでもいい。
裏方とか。
そのくらいでいい。
それなのに。
「俺、葉山さんのメイド姿、見てみてぇ!」
突然、私の名前が呼ばれて、思わず声の主を探す。
私の名前を口にしたのは、話もしたことがないような、クラスの男子。
名前は……覚えていない。
その男子と目が合った瞬間、私はサッと目を逸らした。
私の名前が出されると、クラスの男子が騒ぐ。